韓国の病院事情!診察前に知るべき7つの注意事項!

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昨今は留学や日韓結婚、駐在など様々な理由で韓国にお住まいの方がいらっしゃると思います。韓国在住ならばいつか足を運ぶことになる韓国の病院。しかし外国の病院ですから、診察や支払いなど慣れるまで緊張するものですよね。また韓国旅行中に現地の病院にお世話になることもありえます。そんな時前もって韓国の病院についての知識があれば、言葉が十分でなくても慌てずに対処することができるでしょう。

そこで今回は、韓国在住9年目の筆者が日本の病院との違いを中心に、韓国の病院事情についてご紹介します。

 

韓国の病院事情!診察前に知るべき7つの注意事項!

 

1. 受付の際は保険証が要らない?診察の流れについて掴もう!

はじめに診察の流れについてご紹介します。日本では受付→待機(問診)→診察→会計という流れですよね。これは韓国も同じです。ただひとつひとつの手順を見ていくと少しずつ違いがあります。

まずは受付について。日本では初診や月初めの際には保険証が必要ですよね。韓国では保険証は不要です。というのも住民登録番号(外国人の場合は外国人登録番号)さえあれば保険に入っているのかを確認できるからです。

そのため初診の際は初診専用の受付票に名前とこの番号を記入すれば病院側が登録してくれ、次回からは受付名簿に名前だけ記入すればOKです。日本のように診察カードも個人病院ではありません。総合病院だとあるところもありますが必要ないことがほとんどです。

そして問診は受付の際に口頭で看護師さんに伝えたり、受付名簿に来院理由を書く欄があるのでそこに記載すれば済む場合がほとんどです。そして順番が近くになってきたら名前が呼ばれるので診察室へと向かいます。

2. 韓国はカード社会なので支払いは基本カード払い

韓国はカード社会で何百円単位の金額もクレジットまたはチェックカードで済ませることがほとんど。ゆえに病院での会計もカード払いOKです。もちろん現金でも可能ですがカード払いの人がほとんどです。

また民間の保険会社に加入している方や日本に戻って海外治療費を申請する方は治療費の証明書が要る場合があると思います。その時は「의료비영수증/ウィリョビヨンスジュン/医療費領収書」をくださいと言いましょう。するとA4サイズぐらいの項目が細かく書かれた領収書をもらうことができます。

3. 治療費は日本より断然安いが歯科治療・入院はそれに限らない!

気になる韓国の治療費ですがトータルで見て韓国の方が断然安いです。

例えばただの風邪で診察・治療を受けた場合、だいたい保険適用で5,000ウォン(約500円)程度で済みます。日本だと1,000円程度することがほとんどだと思います。韓国も日本と同じく保険適用だと3割本人負担です。そう考えると治療費が日本と比べて断然安いということになります。

しかし歯科治療に関してはそれに限りません。というのも歯科治療は保険適用外のものが多く全額負担のケースが結構な確率であるからです。

また入院の場合も症状によって日本より安い場合もあれば高い場合もあり、検査も項目によっては保険適用外のものもあります。部屋代は民間のホテルのような病院であれば高額ですが、地元の人がよく利用するような病院でしたら日本より割安(大人数部屋で一日1万円以下)のことがほとんどです。

 

 

4. 韓国在住であれば韓国の国民保険に加入するのが安心!

韓国の国民保険は外国人でも加入可能です。韓国で正規雇用で働いている方や駐在の方、または配偶者が会社で働いている方は職場で「職場加入者」として国民保険に加入にできます。配偶者の方が個人事業主の場合など、個別で加入が必要な場合は「地域加入者」として加入する必要があります。お住まいの場所を管轄している健康保険公団支社にて申請しましょう。

留学やワーホリの場合(D-2、D-4、H-1ビザ)も韓国に入国後3ヶ月経過すると「地域加入者」として加入可能です。毎月の保険料ですがD-2・D-4ビザは通常の保険料より半額になり約45,000ウォン、H-1ビザだと約90,000ウォンです。保険料は年度によって変動するので詳しくは韓国の国民保険ホームページ等で要確認です。

5. 旅行中の保険は民間の旅行保険や日本の海外療養費制度を利用しよう!

韓国に観光を目的で入国した場合は民間の旅行保険や日本の海外療養制度を利用するとよいでしょう。民間の旅行保険だと保険会社と提携している日本語可能の病院を利用できる場合があるので、韓国語ができない人には安心です。旅行中に病院に行ったものの保険に入っていなかった場合は海外療養制度を利用しましょう。

この制度は渡航中の病気やけがなどで海外の医療機関で治療を受けた際、申請すると支払った医療費の一部が払い戻されるというものです。ただし日本国内で健康保険が適用される治療であることが条件で、同様の病気やケガによる医療行為を日本で受けた場合の金額から算出された7割を支給するというものです。日本より海外での元来の治療費が高くてもその差額は支払われません。

念のために渡航前に申請方法・必要書類を国民健康保険のホームページ等で確認しておきましょう。

6. 入院中の身の回りのお世話は看護師ではなく家族が行う

日本と韓国の一番の違いは入院中のお世話に関することだと思います。日本でしたら入院中の身の回りのお世話は全て看護師等病院のスタッフがしてくれることがほとんどですよね。

しかし韓国では看護師ではなく家族がしなくてはいけません。例えば着替え、食事後の食器の返却、ベッドから立ち上がったり歩く際の介助など。医療行為でないことは家族が全て請け負わなければいけません。ゆえに家族にもかなりの負担が強いられます。特に子どもが入院した場合は親は付きっきりになるので病院で寝泊まりしないといけません。

入院部屋には基本的に付き添いの家族用の簡易ベッドが設置されています。付き添ってくれる家族がいない人は専門のヘルパーを雇うこともあります。

7. 街の個人病院は週末も診療・診療科目が融通利くところが多い

日本と比べて韓国の個人病院は週末や休日も診療してくれるところが多いです。病院によっては土曜日でも一日中開いていたり、旧正月や旧盆などの大型の連休の時は当日のみお休みでそれ以外の日は開いている病院が結構あります。平日だと週何日かは夜間治療で夜8時、9時まで診てくれるところもあります。

また診察科目は結構融通が利くことが多く、例えば小児科の場合は耳鼻科の診察範囲まで診てくれると同時に大人も受診可能です。親子一緒に診察を受けられるのはとっても便利です。風邪の際に耳鼻咽喉科か内科か迷うことが結構あると思いますが、どちらも診てくれる病院が多いのも助かります。(もちろん全く専門でないものは診てくれません)

 

 

まとめ

診察の流れはだいたい日本と同じですが保険証を所持する必要がなかったり、安い金額でもカード払いができる、週末も開いているなど日本より便利なところがある一方、入院は家族同伴が基本など大変な部分もありましたね。留学やワーホリの場合、語学堂に通っている方は大学の保健室の利用が可能なことが多いです。事前に確認してみましょう。

いつどこで何が起こるかわかりません。万が一の時に備え韓国へ渡航前に韓国の病院に関する知識ついて目を通しておくといいでしょう。

 

韓国の病院事情!診察前に知るべき7つの注意事項!

1. 受付の際は保険証が要らない?診察の流れについて掴もう!

2. 韓国はカード社会なので支払いは基本カード払い

3. 治療費は日本より断然安いが歯科治療・入院はそれに限らない!

4. 韓国在住であれば韓国の国民保険に加入するのが安心!

5. 旅行中の保険は民間の旅行保険や日本の海外療養費制度を利用しよう!

6. 入院中の身の回りのお世話は看護師ではなく家族が行う

7. 街の個人病院は週末も診療・診療科目が融通利くところが多い

 


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韓国に住んで9年。留学、ワーホリ、日韓結婚と様々な経験をしてきました。在韓だからこそわかるリアルな韓国をお届けします。

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