今回は親子3人で初めて海外旅行で韓国に行った60代後半の父の旅行記です。父は30年前に脳梗塞になり左半身麻痺という後遺症とうまく付き合いながら生活していましたが、ここ最近は体力の低下もあり、自分一人での歩行は困難なものとなったため、その不安から徐々に外出が減っていました。
そんな中、私の友人が韓国に住み始めたり、いろいろなことがタイミングよく重なり、父と母と私の3人で韓国の娘さんの友人を頼りに、韓国旅行に行くことになりました。そのお話をご紹介しようと思います。車椅子で海外旅行をしようとしているあなたに、少しでもヒントになれば幸いです。
車椅子で韓国旅行!障害者に聞く海外旅行の8つの楽しみ方!
1. 初の海外旅行!楽しむためには準備も大切~飛行機の搭乗まで~
今回の旅行は車椅子を利用して韓国へ旅行することになりました。しかし、車椅子を飛行機に持ちこめるのか、また飛行機に乗るまでは車椅子が使用できるのか、また韓国まえは短時間のフライトですが、その間おトイレに行きたくなった場合、どうするのか。やはり、歩行に自信がない方には一番心配になる点かと思われます。車椅子に関しては事前に予約をする前に航空会社に連絡をし、不安なことなどを質問して解決することができます。
また、いつも愛用している持参の車椅子ですが、残念ながら搭乗時に荷物として預けることになります。ただ、空港内から飛行機までは航空会社が用意してくれた車椅子を使用させてもらえます。また、優しく客室乗務員の方が対応してくれます。
2. 重要な問題です。トイレ事情
次にトイレの問題です。これは紙パンツでの対応となったのですが、万が一匂いがこもってしまってはという不安があります。それを相談した結果、搭乗する飛行機が空席が多ければ、やや人と離れた場所を確保することも可能なようです。気分的にも、他のお客様のことを考えてもお互いに気持ちに余裕も出てきます。気になることは事前に聞いておき、お互いにできる対応をすることが気持ちよく旅行するポイントとなります。
3. 除菌シートとポケットティッシュを!
ソウルにある仁川国際空港はとてもきれいですが、おトイレは多少汚れていました。韓国の街中もキレイなところもありましたが、汚れていたり、トイレットペーパーの予備がなかったりと言うことに何度も遭遇し、紙パンツの交換には多少手間取りました。事前にウェットティッシュやティッシュは多めに持参した方が安心です。
4. いろいろ回りたいがスケジュールは体の負担がないように。
韓国への旅行は2泊3日で計画し、1日目は人で賑わう明洞、2日目は仁寺洞、市場などへ行き、夜はソウルの夜景を楽しみました。3日目は、早い時間に日本へ戻ってくることもあり、特に予定は立てずに、ソウルのスーパーに買い物に行ったり、空港内でお土産をみたりとゆっくり過ごし韓国旅行を終えました。
このスケジュールは、少し物足りないように感じられるかもしれませんが、この旅行に行ったのは夏でした。人も多く、気温も高く、食事をするにも並ぶことが多かったです。観光地をたくさんめぐることも大切ですが、やはり体や時間的にも負担にならないような配慮が必要かと思われます。
5. 楽しい旅行だけど、やっぱり大変なこともある
この旅行の中で大変だなと正直思ったことは、やはり気候と人が多いことです。有名なにぎやかな観光地を選んだこともあり、やはり車椅子の移動はスムーズに行かず、なかなか前に進むことができなかったこともあります。
また、長時間車椅子に乗っていると背中が蒸れてくるので、汗を拭いたり何かするにも場所がないことが大変でした。さらにはトイレに紙パンツの交換などに行く場合もスペースが確保されていないこともあったりと、決して全てが順調には進みませんでした。
6. でもでも、やっぱり旅行は楽しい!新しい世界を知ることができる
韓国はお隣の国と言えど、やはり日本とは異なる文化があり、新しい世界を感じることができます。季節をうまく考え旅行に行けば、より快適に旅行ができたのかもしれません。
今回の韓国内の移動は現地の友人が車で案内してくれたこともあり、交通機関で何か戸惑うということもなく快適にまた、心配なく楽しむことができました。韓国は、日本語がある程度通じることもあり、お店の方にも親切にしていただきました。
また、車椅子ということもあり、広いテーブル席を案内しれくれたり、小さな扇風機を父に貸してくれるお店もありました。政治的にいろいろ日本との関係もいろいろあるのかもしれませんが、韓国の方はとても優しいと感じました。
7. 明洞はおすすめ!
同じ町でも昼間と夜では雰囲気が異なる明洞。昼間は、お買い物が主流ですが、徐々に屋台が増えだす夜は本当においしいものが食べることができます。
ただ、かなり人で賑わうので、車椅子では大変な面もありましたが、ここでいろいろなものを食べることができました。日本人に出会う確率も非常に高く、親切にしてくださいました。そして安心感もありました。
8. 家に到着して旅行が終了
国内旅行と違い、やはりお隣の国韓国は近いといえど、やはりどっと帰りの飛行機の中では疲れがでてしまいました。これは韓国だけに限らないのかもしれませんが、「近いから」と準備がおろそかになったり、帰りの体力を考えずに行動してしまうことがありました。家に帰るために、飛行機を降り、車に乗る際、車椅子から立ち上がったときに立ち眩みで転倒してしまいました。
気を緩めずに近いからこそ、帰りまで安全を第一にスケジュールを考えることをお勧めします。大きなけがには至りませんでしたが、皆さんもお気を付けください。
まとめ
車椅子を利用している方でも海外へ旅行することは決して不可能ではありません。きっと、海外に行きたいけれど、先にいろいろな不安がありなかなか一歩がでない方もおられると思います。事前の準備と計画、行先の気候などを考慮すると健常者の方と変わりなく旅を楽しむことができます。
事前に滞在先のホテルや航空会社、旅行代理店を通じてこちらの状況を伝え、対応して頂くことで、気持ちも楽になります。お互いに助け合いながら旅を楽しみましょう。
車椅子で韓国旅行!障害者に聞く海外旅行の8つの楽しみ方!
1. 初の海外旅行!楽しむためには準備も大切~飛行機の搭乗まで~
2. 重要な問題です。トイレ事情
3. 除菌シートとポケットティッシュを!
4. いろいろ回りたいがスケジュールは体の負担がないように。
5. 楽しい旅行だけど、やっぱり大変なこともある
6. でもでも、やっぱり旅行は楽しい!新しい世界を知ることができる
7. 明洞はおすすめ!
8. 家に到着して旅行が終了