韓国の風邪事情!現地在住者に聞く6つの役立ち情報!

韓国の風邪事情!現地在住者に聞く6つの役立ち情報!韓国文化

日本において風邪と言えば冬にかかりやすいイメージがありますよね。それは日本のお隣の国、韓国でも同じ。地理的に近いため日本と季節の移り変わりや気候が似ており、風邪の流行時期は日本とほぼ重なっています。

しかし風邪に対する考え方や好まれる食べ物、生活習慣は日本と違う部分が沢山あります。そこで今回は韓国在住である筆者が現地の風邪事情についてご紹介します。

 

韓国の風邪事情!現地在住者に聞く6つの役立ち情報!

 

1. 韓国で風邪が流行するのは12月~2月頃


お隣の国なだけあって気候が似ており、風邪の流行時期は日本と同じく冬である12月~2月です。特に1月末から2月は毎年旧正月の連休があり里帰りや法事による疲労が溜まる時期でもあるので、免疫力が落ちてさらにかかりやすいと言えます。

また韓国は大陸性気候のために朝晩の温度差が大きいです。特に秋から冬の季節の変わり目は昼間は暖かくても朝晩は大変冷え込む日が続きます。昼間の気温に合わせた服装をしていると朝晩の寒さによって体調を崩し風邪を引きやすくなります。

2. 定番の食べ物は朝鮮人参


風邪予防として親しまれている韓国ならではの食べ物が「朝鮮人参(홍삼/ホンサム)」です。

朝鮮人参は免疫力強化、疲労回復、記憶力改善、血液循環の改善、抗酸化作用の効果があると言われていますが、そのままでは食べられません。韓国では栄養剤のような錠剤や栄養ゼリーのようなエキスといった形態で売られています。

また、子供でも飲みやすいようにしたキッズ用の朝鮮人参のエキスやジュースもたくさんあり、薬局やマートに行けば簡単に手に入ることができます。K-POPアイドルでも健康のために普段から朝鮮人参の錠剤を飲んでいる人がたくさんいるようです。実際筆者も朝鮮人参のエキスを飲んでいた時期は風邪が引きにくいことを感じました。

朝鮮人参の他にもビタミンCが豊富なみかん、ゆず茶、カリン茶、体を温める効果がある生姜茶が風邪予防効果があると言われています。

3. 風邪の予防対策はあまりしない?

日本では風邪の予防対策としてうがい、手洗い、マスクが当たり前になっていると思いますが、韓国では残念ながら日本ほどそれらの習慣があまり浸透していないのが現状です。もちろん幼児期から手洗いやうがいをするように教育はされ、若い世代は徐々に意識が変わってきていますが、まだお年寄りの世代は手洗い、うがいの意識が低い現実があります。

また、マスクについては風邪予防のためにする人はほぼいません。PM2.5がひどい日や冬なら防寒のため、または整形した直後に整形箇所を隠すためにつけている人が大半です。

そして韓国には昔からひとつの鍋や器に入った食べ物をみんなでつついて食べる文化があります。小皿に取り分けることなく、それぞれが使っている箸をそのまま用いるので風邪の菌をもらいやすい環境だと言えるでしょう。

 

 

4. 風邪を引いたときは日本と同じくお粥を食べる


韓国は日本以上にお粥が普段から親しまれており、種類がとっても豊富です。数あるお粥の中で風邪に良いとされているのはあわび粥、鶏肉のお粥、カボチャ粥、牛肉のお粥です。日本のシンプルなお粥と比べて具材をふんだんに、特にたんぱく質を一緒に摂取するのが特徴だと思います。お家で料理するのが煩わしい時はコンビニやマートにいけば売られていますし、お粥専門店もたくさんあるのでとっても便利です。

お粥の他には風邪予防のためにも食べられている朝鮮人参やゆず茶、カリン茶、生姜茶なども良いとされています。また熱があってもアイスクリームなどの冷たい物は絶対に食べずに温かい食べ物・飲み物を摂ることが習慣となっています。

5. ひどい風邪にはおしり注射!

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韓国の薬は日本の薬より大きめで効き目が強いので風邪がすぐ治りやすいです。しかしその韓国の薬でも治らないほどひどい風邪を引いてしまった時に登場するのが「おしり注射」です。

このおしり注射、韓国ではごくごく一般的に打たれるもので病院で「おしり注射打っとく?」と軽い口調で聞かれることも。ズボンやパンツをおしりが半分見えるぐらいまで下ろし、看護師がおしりをペンペンと強く叩いて打つ場所の確認をします。そしてそのまま叩きつつ注射を打ちます。

筆者も初めて打つときは緊張しましたが、打ってしまえば全然痛くもなく普通の注射よりも怖くありません。しかもこのおしり注射の効果は抜群で、どんなにひどい風邪もこれさえ打ってしまえば大概一発で治ってしまいます。

6. ここ数年で変わってきた韓国の風邪事情

ここ数年、韓国ではPM2.5が増加傾向で日によっては世界で1,2を争うほど大気汚染がひどい日もあります(ソウル市基準)。そのためPM2.5による鼻炎や気管支炎、またはアレルギー症状を発症する人口も年々増えています。

特に春先は中国から黄砂も共に飛んでくるので大気汚染が1年で最も深刻な季節です。単なる風邪だと思っていたらなかなか治らなかったり、今までの風邪とは違う症状が出てきた場合は注意が必要です。そして最近では春のみならず他の季節もPM2.5による大気汚染がひどい日が増えてきています。外出の際はマスクが必須です。

そしてマスクはPM2.5にも対応できる「K94」と書かれた鼻まで覆えるものを買う必要があります。韓国は日本よりマスクが割高ですが健康に変わるものはありません。少しでも空気が黒く見えたりもやっていたらPM2.5対策をして出かけるようにしましょう。ちなみに韓国語でPM2.5は미세먼지(ミセモンジ)と言います。

韓国のアレルギー事情については以下にまとめていますので、ぜひ一読してみてください。

韓国のアレルギー事情!現地在住者に聞く7つの特徴!
体質によって差こそあれど、とても厄介なアレルギー。韓国旅行の際に、アレルギーのせいで楽しめなかったとなると、とても残念ですよね。韓国と日本はお隣の国ではありますが、日本とは注目されるアレルギー成分が少々異なります。今回は、韓国の注目アレルギー成分についてご紹介します

 

 

まとめ

ここ数年間でPM2.5が一気に増加してしまった韓国ですが、まだ抜本的な対策を政府は打ち出せておらず年々悪化傾向です。マスクの値段が日本より高いので、韓国に旅行で来る際はマスクを持参されることをおすすめします。

また韓国の薬は上記でも述べた通り効き目が強いので体に合わない人もいらっしゃると思います。そのような方は日本から常備薬を持って来られると安心です。

 

韓国の風邪事情!現地在住者に聞く6つの役立ち情報!

1. 韓国で風邪が流行するのは12月~2月頃

2. 定番の食べ物は朝鮮人参

3. 風邪の予防対策はあまりしない?

4. 風邪を引いたときは日本と同じくお粥を食べる

5. ひどい風邪にはおしり注射!

6. ここ数年で変わってきた韓国の風邪事情

 


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