差こそあれど、とても厄介なアレルギー。韓国旅行の時に、アレルギーのせいで楽しめなかったとなると、とても残念ですよね。韓国と日本はお隣の国ではありますが、日本とは注目されるアレルギー成分が少々異なります。
今回は、韓国のアレルギーについてご紹介します。ぜひ旅行の際の参考にしてくださいね。
韓国のアレルギー事情!現地在住者に聞く7つの特徴!
1. 韓国では花粉症にかかりにくい
花粉症持ちには朗報のこの情報!筆者も花粉症ですが、韓国に引っ越してからはもうすぐ花粉の時期がやってくる…と憂鬱になることもなくなりました。
それもそのはず、日本では花粉症にかかっている方の多くが杉やヒノキの花粉からきていると言われていますが、韓国は日本に比べ杉やヒノキが少なく、アレルギーの元がそもそもが少ないのです。
花粉症については以下の記事にまとめていますので、ぜひ合わせて一読ください。
2. 韓国で恐れられているアレルギー成分は
まさにPM2.5と黄砂(황사/ファンサ)です。中国と位置的に近いこと、風の流れで韓国に流れ込むことが大きな要因ですが、残念ながら粒子が細かいので完全に遮断することができません。
筆者は韓国でも比較的空気が良いと言われる場所に住んでいますが、それでも日本よりは空気の悪さを感じます。黄砂の時期には、車は常に砂を纏ったような状態になりますし、筆者は気管支など決して弱いほうではないですが、PM2.5がひどい時期に、生まれて初めての肺炎に立て続けに2度かかるという経験をしました。
韓国でもアレルギー性鼻炎になってしまう人、お肌が荒れてしまう人など様々。若い世代の中では洗濯物も外干しはせず、室内干しや乾燥機を購入することが当たり前になってきています。
3. PM2.5や黄砂がひどい時はどうやってわかる?
韓国ではミセモンジという名称で、毎日天気予報などで汚染指数が発表されます。また、韓国の携帯電話を持っている人であれば、ビービー!!という大きな警報音と共に、「本日はミセモンジがひどいので、なるべく外出は控えてください」などという警報が送られてきます。
あともう1つ、ソウルには韓国人もあまり知らないミセモンジの通知方法があります。ソウルのランドマーク、Nソウルタワーの照明の色です。赤色であればミセモンジが酷い状態という注意報の状態を表します、黄色であれば注意報まではいかないがそこそこ悪い状態、緑色は普通の状態、青色は空気が綺麗な状態を表しています。
他にも色がありますが、それは特にミセモンジには関係ないそう。赤色の注意報が出ている状態の時は、マスクなどをして観光を楽しんでくださいね。
4. 韓国人はマスクをしない
日本では体調管理にマスクを着用する人が多いですよね。お隣の国韓国では、マスクはあまりつけません。つけることがあるとすれば、黒のファッションマスクか、本当に体調が悪い時ぐらい。最近でこそミセモンジ警報があれば付けているという方もいらっしゃいますが、正直筆者はまだ一人も見かけたことがありません。
そのため、マスクをしている人は日本人!と言われるほど。観光地を歩けば、かならず日本語で話しかけられます。海外では元々マスクは重病でない限りつけないという風潮があり、日本は他人に迷惑をかけてはいけないという意識が強い国であるため、そのようになったと言われています。
5. マスクなどの購入は薬局で!
韓国ではマスクを付けている人が少ないこともあり、日本ほどどこでも買えるという感じではありません。韓国には日本のようなドラッグストアはありませんので、調剤薬局に行くか、一部コンビニで取り扱っている商品を購入することになります。観光地の薬局であれば、日本語が通じるところもあります。
6. ミセモンジがひどい時はサムギョプサルを食べる
韓国人の間では、ミセモンジがひどく喉がイガイガする時には、サムギョプサルを食べるという風習があります。動物性の油によって、イガイガの原因が流れていくと言われているためです。
また、それに合わせて飲むのが韓国焼酎のソジュ。ミセモンジを油で流し、焼酎のアルコールで喉を消毒するそう。もちろん実際にミセモンジのための予防法として信じられているわけではないのですが、今も風習として残っているので、韓国人との話のネタにぜひ使ってみてください。
筆者の家でも、ミセモンジ警報が鳴ると、今日はサムギョプサル食べなきゃねぇという話になります。食べているうちに本当に喉のイガイガが減った気になるのが不思議なところです。
7. 梨は万能!
サムギョプサル食べても喉のイガイガが取れない場合、筆者は梨を食べます。
韓国では梨を料理の甘味を出すために使ったり、ユッケと和えて食べたり、ナツメなどと煮てドリンクを作ったり、日本よりも多様な使い方をします。喉の調子が悪いと言うと、韓国の人は口を揃えて梨のジュースを飲んだ方がいいと薦めてきます。夫の祖母に至っては、自家製の梨ドリンクを飲ませてくれるほど、韓国には梨は喉にいいという認識があるのです。
また、コンビニに行くと、必ず梨のドリンクがありますので、韓国に来て喉のイガイガが取れない時には、ぜひ飲んでみてください。韓国の梨ドリンクは果肉入りでとても美味しいので、のどがイガイガしていない人もおすすめです。
まとめ
今回は韓国で注目のアレルギーについてご紹介しました。筆者は韓国に住み始めてから、咳や痰、鼻づまりを起こす機会が増えました。症状がひどい時は、大抵ミセモンジ警報が出ている時なので、どうしても外出しなければならない用事があるときは、マスクをしています。
ちなみに一番効果的な筆者のおすすめの予防法は鼻洗いです。韓国には日本のように1回用のものは売っていませんが、日本から緊急用に持ち込むのもよいかもしれませんね。
韓国のアレルギー事情!現地在住者に聞く7つの特徴!
1. 韓国では花粉症にかかりにくい
2. 韓国で恐れられているアレルギー成分は
3. PM2.5や黄砂がひどい時はどうやってわかる?
4. 韓国人はマスクをしない
5. マスクなどの購入は薬局で!
6. ミセモンジがひどい時はサムギョプサルを食べる
7. 梨は万能!